日本の200年徳川時代から現代まで アンドルー・ゴードン

英語圏の学生向けの歴史教科書として書かれたが、日本人にとっても非常に良くできた歴史教科書だ。
特に私の世代では学校で教えられなかった敗戦から現代までを改めて学ぶことが出来た。
明治維新からの日本の近代化の流れを世界の近代化の流れの一つとして分析している。国ごとの個別性は配慮するが、日本の特殊性を強調しない。
南京虐殺従軍慰安婦などに関する記述は不愉快だ。しかし、著者は反日的な立場にないし、他の記述が正確なだけにこの部分だけを否定できない。残念ながらこれら事件に対する海外での評価が定着しそうだ。
ちょうどアメリカ下院では従軍慰安婦に対する謝罪要求決議が採択された。

日本の200年〈上〉―徳川時代から現代まで

日本の200年〈上〉―徳川時代から現代まで

日本の200年〈下〉―徳川時代から現代まで

日本の200年〈下〉―徳川時代から現代まで