自炊力革命 オヤジたちは家庭内自立をめざす パッククッキング倶楽部メンズ部会編著

パッククッキングつまり超簡便家庭版真空調理法の紹介本。ポリ袋に材料を入れて、あとは電気ポットか電気炊飯器で料理をしてしまうのです。NHKテレビで紹介されたり、いろいろマスコミに取り上げられたそうです。
カレーでもおかゆでもなんでも作れます。カレーなどはある程度量を作る必要があり、一度作ると3日間ほどカレーを食べる必要があります。ところが一人分作ってもおいしいというのは魅力的です。また、ポリ袋に入れて調理するので鍋などを汚しません。
この本の欠点は、中高年男性特に定年男性は料理を自分でする必要があり、定年後の家庭生活を守る必要不可欠の条件であると延々と語ることです。そして料理が下手な男性でも出来るのがこのパッククッキングだというのです。夫には台所権がないとか、団塊世代の男はまず家庭内自立をとか情熱的に語ってくれます。
私自身は料理を50歳を越えてから始め、料理が好きです。妻は特に魚の煮物など喜んで食べます。定年男性に料理を勧めてくれる部分はあまり興味がありません。むしろ、料理をする立場ではポリ袋で料理ということに抵抗感がありました。しかし最後まで読んで納得しました。型にとらわれずにおいしい料理が出来たらそれで良いし素晴らしいことだ。そう考えるとパッククッキングは一人分でも美味しく料理できる点が魅力的です。
残念なのは肝心のレシピが、蒸しパン・焼きそば・中華粥・カレーしかないことです。中高年男性に料理をする気にさせることに主眼が置かれているためです。
そこで調べてみると、シェフ川平のかんたん「真空調理」―ひとつの炊飯器で、ごはんとおかずが同時にできる という本がレシピも豊富にありそうです。

自炊力革命―オヤジたちは家庭内自立をめざす

シェフ川平のかんたん「真空調理」