世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す ジョセフ・E・スティグリッツ

ノーベル経済学賞受賞、クリントン政権の大統領経済諮問委員会委員長、世界銀行の上級副総裁と華麗な肩書きの著者。グローバル化のの道は、英米自由主義的モデルだけではないと説く。むしろ、格差社会を招いた。ワシントン・コンセンサスの特徴は、平等と雇用と競争の問題にも、改革の速度と順序の問題にも、民営化の手法の問題にも注意を払わないことだ。IMF世界銀行の運営自体が民主的な体制になく、欧米の利益のみに注意を払うかに見えると指摘している。20世紀末のアジア経済危機の時、IMFの勧告の従った韓国やインドネシアの国民生活が大変な事態になったこと。一方マレーシアのマハティール首相はIMFの指導下に入ることを拒み独自の路線を取った。欧米の激しい非難を浴びたが、国民生活を韓国などより良く守った。

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