時給

今日久しぶりにサンデープロジェクトを見ると民主党の小沢代表が出演していた。次期参議院選挙に向けて民主党が検討中の政策として1年金改革2最低賃金として時給1000円3農業の生産者価格と市場価格の差額補償4子育て支援金一人26000円等が紹介された。番組では選挙向けのばら撒き政策だという指摘があったが、小沢代表は上手く答えることが出来なかったと思う。番組司会者やコメンテーターの発言に対して、数字で反論出来ていなかった。例えば民主党の農業政策では費用が1兆円かかるという指摘に対して、地方での農業の意義等で反論はしたが、数字での反論は出来なかった。番組で紹介された民主党の政策はかつてのばら撒き施策を思い出させるものだ。
しかし最低賃金として時給1000円については賛成だ。岩手や沖縄が低く、地方により時給は600円から800円であり、格差が生じている。番組ではグローバリゼイーションの流れの中で時給1000円では競争力が維持できないという雰囲気だった。これは違うと思う。国際競争の中で中国やインドと同じように仕事をして競争すると賃金競争になる。むしろ、そうではなく時給1000円が最低ラインならそれに見合う仕事、あるいは労働生産性をあげることが国際競争に日本が勝ち残っていく条件だと思う。低賃金を前提とした仕事はなくす覚悟がいる。そういう意味で最低賃金時給1000円は労使に覚悟を要求するものになる。第3次産業サービス業ではこれから益々労働生産性をあげる事が必要であり、またアメリカやイギリスなどと比べても改善の余地は充分ある。