日本の選択 ビル・エモット ピーター・タスカ

1956年と1955年生まれの二人の英国人による対談。日本の未来を考え、どう選択するかを考える。今後中国の存在がやはり大きい。
アジアと組むか、アメリカと組むかという問いもある。戦前の脱亜入欧論を見るようだ。いろいろな視点で日本の将来の可能性を論じている。地政学的な要素が制約要因として大きく影響している。アジアを一まとめにインドまで入れて論じているが、ヨーロッパの様な意味での一体性は無いと思う。ヨーロッパの場合少なくとも宗教的にはキリスト教だが、アジアでは仏教からイスラム教、ヒンズー教など宗教だけでも遥かに多様性がある。アジアでなにかヨーロッパに置けるような統一を求める必然性がない。
また、飛行機の時代になり地理的な意味が薄れていると思う。特に海洋で囲まれた日本の場合21世紀は地政学的な制約が薄れ、薄めるような政策を取れると思う。例えば、環太平洋での結びつきの重視も選択肢にあると思う。
但し、大陸では相変わらず地政学的要素が強く、国境を接している朝鮮半島は中国の影響から逃れられないと思う。

日本の選択

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