告発のとき 主演 トミー・リー・ジョーンズ シャーリーズ・セロン 監督 ポール・ハギス

イラク帰還兵が陸軍基地から失踪、息子を探す父親をジョーンズが、その捜索を助ける刑事役をシャーリーズ・セロンが演じる。どちらも好きな俳優だ。
過去ベトナム戦争の時も様々な物語が映画化された。今回はイラク戦争が背景にある。米・プレイボーイ誌に掲載された実在の事件の映画化ということだ。
派手なアクションはない。どうしてイラク帰還兵の息子が失踪したか次第に明らかになり、ぐいぐい引き込まれてしまう。
告発のときという日本語の題名は誤解を生みかねない題名だ。原題は「エラの谷で」だ。確かに欧米人以外には何のことか分からない。
旧約聖書で、エラの谷で、後に王となる少年ダビデと、ペリシテ人の巨人ゴリアテが戦ったと記されている。その物語が頭に入っているといろいろ考えさせられる。事前に知識のある欧米人と告発のときと言う題名でしか分からない日本人ではそもそも映画の鑑賞の仕方が変わるように思う。
母親役にはスーザン・サランドンが扮し、渋い良い映画に仕上がっている。

告発のとき [DVD]

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