くじら日和 山本一力

山本さんの時代小説の大ファンでいつも気持ちが和む。
くじら日和は週刊文春に連載された随筆だ。
どうしてこの作家の小説が好きか改めて原因が分かった。
同世代で昭和の時代感覚を共有していること。
そして映画の好みが同じだ。
アラン・ドロン、リノ・バンチェラ、ジョアンナ・シムカス冒険者たちへの熱い思い。
映画のベストワンは迷わず冒険者たちだと断言するが、同感だ。
美しい映像と音楽、そして青春の輝き、ラストも余韻を残す素晴らしいストーリーだ。
ジョアンナ・シムカス演じるルーテシアが印象的だった。
青春映画であり、フランス伝統のフィルムノワールの雰囲気もあり、本当にベストワンだと思う。

くじら日和

くじら日和