官邸崩壊 安倍政権迷走の一年 上杉 隆

2007年8月25日初版発行だ。その後の安倍総理の迷走はまだ明らかになっていない。
しかし、この本が安倍辞任後に書かれたものとして読んでしまった。
それほど官邸崩壊の状況が克明に描かれる。
残念ながらこの本発行後の安倍総理辞任の経緯が分からない。
しかし、日本の舵取りをする内閣が如何にあるべきかが分かる。前任者小泉に対する評価はまだ定まらないが、しがらみに縛られず、非常な判断を下せる総理だったことについては評価は既に一致していると思う。
安倍総理のひ弱さが全編から感じられる。権力者としての怖さを周囲に示せないと政策の実行など間々ならないだろう。
それはあらゆる組織に共通した原理だと思う。それに耐えることが出来るかどうかが大事な点だ。

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年

官邸崩壊 安倍政権迷走の一年