年金無駄遣い 容認官僚

今日の読売新聞記事によると、柳沢厚生労働大臣が、参院厚生労働委員会で、旧厚生省の元年金課長が厚生年金の創設期について、「厚生年金保基金や財団をつくれば、OBになったときの勤め口に困らない。何千人だって大丈夫だ」などと発言したと紹介した。また、「年金を使っちゃえ。後でいくらでも取ればいい。」という考えの厚生官僚がいたとも述べた。
グリーンピア問題などを知っているだけに驚かないが、過去なんども社会保険庁の問題が指摘されながら、放置されてきたことは本当に許されない。是非責任を追及して貰いたい。
社会保険庁の職員や組合の責任を云々する議論があるが、責任の所在を曖昧にするだけだ。当然しかるべき地位にいた者の責任がまず問われなければならない。現場に責任を押し付ける議論はおかしい。
社会保険庁でこうも問題が多発しているのは、管理責任のある者が責任を全うしていなかったからであり、組織をきちんと管理できなかったから現場がずさんな仕事をしたのではないか。
最初にあげた旧厚生省の年金課長のような官僚が組織を運営すれば当然組織も引き締まらない。組織には使命感が必要だが、このような幹部の下で使命感など形成できるはずが無い。内部にいればいるほど、上層部のいい加減さも良く分かる。現場の人間が仕事に使命感を持てたのか、持てるように教育したのか是非検証して貰いたい。