上戸彩の李香蘭

録画していた2月11日12日2夜連続ドラマ山口淑子の自伝を見た。主役の上戸彩はアイドルから大人に脱皮して可憐に李香蘭を演じている。父親役は橋爪功、母親は名取裕子、ナレーションと老後を野際陽子が演じドラマを引き締めている。
日本人山口淑子が、戦前(大東亜戦争)中国で生まれ育ち、中国名李香蘭の女優として活躍し、日中戦争の中で日本と中国の間で葛藤する姿が描かれている。当時の李香蘭のヒット曲は今聞いても実にいい曲だ。
戦前の日中関係では、中国人が日本人に対して怨みを残しても仕方がない。中国に謝罪して当然だと思う。
しかし、欧米の帝国主義植民地主義に対して日本の独立を維持するために当時の日本は必死だったのも事実だ。手元に昭和10年8月刊行の世界新地図(帝国書院)がある。巻頭に著者守屋荒美雄が、「今や世界の形勢は著しい推移を見、我が国の国際関係も亦満州事変を契機として非常な変化を来した。云々」と述べている。この地図には中華民国の隣に満州国が存在している。
満州国については下記の本が面白い。

阿片王 満州の夜と霧

阿片王 満州の夜と霧