中原の虹 一 浅田 次郎
清国の末期を描く。日本が朝鮮、中国の大陸に進出した時代だ。
歴史教科書問題的に言うと日本が侵略した時代と言う意見も在るかもしれない。
第一巻は張作霖を中心に物語が進むが文句なしに面白い。この面白さは鉄道員でも発揮された浅田次郎の才能だ。
同じ舞台で船戸与一の満州国演義も読んだが、満州国演義はまじめに時代を描こうとし過ぎて物語の面白さにかける。
ところが中原の虹は時代を背景に人間を描きそれも歴史的人物を自由自在に活躍させるのでわくわくして小説を読める。
子供のころジュール・ベルヌの海底二万里やアレクサンドル・デュマの三銃士にわくわくしたのと同じように読める。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/25
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (49件) を見る