ロッキー・ザ・ファイナル シルベスター・スタローン

ロッキーも成人した息子を持つ年になっている。ヘビー級チャンピオンと試合をするという設定には無理があると危ぶんでいた。ところが、なかなか良い脚本で試合のシーンでは思わず力が入ってしまう。
息子や義理の兄など周囲の人間との絆がテーマとなっている。ひ弱な息子を一喝し励ますシーンも納得させる。出来の悪い息子を持つ身としては同じセリフを言いたいが、ロッキーほど説得力を発揮できるかどうか。
亡くなった妻への深い愛情から周囲の人間に対する愛情までテーマは一貫している。映画を見終わってさわやかな気分になれる。